『さくら坂』『まんぷく寺でまってます』出版お祝い会

  • 2016.10.02 Sunday
  • 13:10

昨日は、千葉朋代さん『さくら坂』、高田由紀子さん『まんぷく寺でまってます』のお祝い会に参加しました。

当協会の長編児童文学新人賞の選考委員として『さくら坂』(応募時は「脚葬」)に関わったご縁からお声かけいただきました。

お仲間の、心のこもったお祝いの言葉の端々から、お二人の作品が作者だけのものではなく、切磋琢磨の中からまさに磨き上げられ、鍛え上げられて世に出たのだなぁと、しみじみしながら、おいしいお料理をぱくぱくしておりました。

奇しくも?

いや、時代の必然、というか、この時代に子どもに向かって物語を紡ぐ者の誠実の現れといいましょうか、

グレードの違う二作は、共に、大切な存在の喪失を経て、それでも続いていく人生をどうやって受け入れていくのかという、とても根源的なテーマに応える作品だと、私は読んでいます。

喪失から目をそらしたり、気をそらしていたずらにポジティブになるのではなく、

どうやって、喪失を抱きしめていくのか。

 

がっかりさせるようなことの多い時代に、あきらめ上手になってはいけない。

 

このblogでも書いたことがあったかもしれませんが、私は学生時代に聴いた原子物理学者高木仁三郎さんの言葉を座右の銘の一つにしています。

「徹底的なペシミズムをかいくぐったオプティミズムは強い」(何しろ、33年前に聞いた言葉、そのままではありませんが)

 

最近の日本は、不安で不安で、恐いことから目をそらせようと狂躁状態になっているように思えることがあります。

そういうんじゃなくて、ゆったりどっしり不安や危機と向き合う人が出てくる本を読むと、体の芯が励まされる気がします。

 

すてきな作品がちゃんと世に出て良かったです。

おめでとうございました。

 

みなさま、公開研究会「児童文学のいまそしてここから」http://jibunkyo.main.jp/index.php/event/archives/18まであと二週間となりました。

私たちは、ここからどんな作品を世に送り出していくのか。

集い、語り合いましょう!

 

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